<< 2010年08月
1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031

2010/8/7 韓国基地攻撃は警備員自作自演 アフガン

2010/08/07 21:28

 

Webで記事が公開されていないため、2010年8月7日中日新聞朝刊5面から引用しました。

引用始め

 【ソウル=築山英司】アフガニスタンにある韓国の再派兵予定基地が六月にロケット砲攻撃を受けた事件が、待遇改善を狙った現地警備員による自作自演だったことが分かった。六日付の韓国各紙が韓国政府筋の話として伝えた。

 韓国各紙は、政府筋の話として現地警察による中間捜査結果の内容を掲載。カブール北方の基地工事現場で六月三十日夜、外部にいた警備員二人が基地に向けてロケット砲弾二発を発射し、共謀した別の警備員二人も基地から二発を応射したという。

 韓国政府は当時、武装勢力による攻撃だとして安全対策の再検討を行ったが、現地警察は発射されたロケット砲「RPG」が警備員の使用しているものと同じだったことから、警備員の犯行であったことを突き止めた。

 政府筋は「基地が危険だとして手当引き上げを主張するための自作劇だとみている」と話した。

引用終り

 

もともと対アフガンへの韓国戦略はインフラ整備の受注獲得が目的です。

http://www.konest.com/data/news_detail.html?no=8451

>アフガニスタン北部パルワン州の再建支援のための韓国地域再建チーム(PRT)本部工事現場外郭に先月30日午後10時10分(現地時間)ごろ、敵対勢力が発射したものと推定される携帯型ロケット弾(RPG)2発が着弾したと外交通商部が1日、明らかにした。

工事現場には工事人材48人と警護人材10人ら58人の韓国人と韓国側が雇った現地警護会社職員60人ほどが常在しているが2発とも基地の外だったため、人命被害や施設被害はなかったと外交部は伝えた。このとき警護会社もRPG2発で応戦したという。

今回のロケット弾攻撃は工事現場からは15キロ離れたバグラム米空軍基地で1日、韓国軍防護部隊本隊138人が出席した中で行われたPRT発足式直前のことで注目される。政府はタリバンや反政府武装勢力がPRTに警告性の攻撃をした可能性が高いものと見ている。タリバンは昨年12月「韓国が派兵する場合、悪い結末を迎える準備をしなければならない」と警告していた。韓国PRTはパルワン州首都チャリカル市から北に2.5キロ離れた43万平方メートル面積の国有地に民・軍・警察の宿所、事務室、病院、教育文化センター、テコンドー道場などの施設工事を進行中だ。

 
COPYRIGHT 中央日報 Joins.com

テコンドー道場ですと?そんなものをアフガン国民が望んでいるのでしょうか?格闘術を習うよりも、武器を提供してくれと思っているのでは?

 

所詮金儲けが目的なのですから、自作自演も想定の範囲内なのでしょう。今回の件での大きな間違いは、危険手当をアフガン側に求められなかったところにあります。それが出来れば、事実は表面化しなかったでしょう。韓国の警備員が韓国政府に危険手当を求めたために事実が明らかになってしまいました。もしも危険手当がアフガン負担になれば、警備員だけでなく韓国軍も自らが建設した施設に向けて発泡したことでしょう。仙石官房長官もこの事件で目を覚ませばいいのですが、その可能性は低いのでしょうね。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 国際

コメント(2)  |  トラックバック(0)

2010/7/25 米以外への輸出容認へ 迎撃ミサイル

2010/07/25 23:15

 

http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2010072502000044.html

引用始め

 政府は米国と共同開発しているミサイル防衛MD)の海上配備型迎撃ミサイル(SM3ブロック2A)について、第三国への供与を認める方向で調整に入った。米側の要請を踏まえた対応で、供与先として欧州などが想定されている。複数の日米外交筋が24日、明らかにした。

 迎撃ミサイルの共同開発・生産で、政府は2005年、武器輸出三原則の適用対象から外して対米供与に限り容認。これに先立つ官房長官談話で、第三国への輸出について(1)日米安保体制の効果的な運用に寄与する(2)日本の安全保障に資する-との観点から「厳格な管理を行う前提で武器輸出三原則によらない」とした。この談話に沿い三原則の例外とする方向だ。ただ供与先など厳格な管理の内容がどこまで公表されるか見定めきれず、なし崩しで輸出が拡大する恐れは否めない。

 外交筋によると、米側は最近、18年からの輸出を計画していると日本に説明し、契約への準備を整えたいと伝達。ブロック2Aやその改良型の迎撃ミサイルの第三国輸出を認める方向で年内にも回答するよう日本側に求めた。ブロック2Aは海上配備型だが地上配備型にも転用できる。

 日本側は「米側の意向に反すると、これからの共同開発は極めて困難になる」(防衛省関係者)と判断。「厳格な管理」の在り方を検討するとともに、米側との調整を進めることになった。

 ゲーツ米国防長官は昨年10月の日米防衛相会談で、日本側に欧州など第三国へも供与できるよう要求し、北沢俊美防衛相は「国内問題であり、政府部内で検討する」と回答を留保していた。

 オバマ米政権は昨年9月、ロシアが反発していた東欧でのMD関連施設配備の中止を表明。イランによる中短距離ミサイル攻撃の脅威に対応するとして、SM3配備へ方針転換した。今年4月には、新核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」を発表した際の大統領声明で、米国や同盟国の安全保障について「米国の卓越した通常兵力や強固なMDで、より一層確保される」と強調している。

  迎撃ミサイルSM3  ミサイル防衛のうち、イージス艦から発射する迎撃ミサイルで、中距離ミサイルに対処。米国が開発したブロック1型を踏まえ、日米は2006年度から命中精度などの能力向上を図るブロック2Aの共同開発に入った。日本は空気の摩擦熱から赤外線センサーを保護する先端部の覆いやロケットモーターなどを担当。米国は相手の弾道ミサイルを直撃、破壊する「キネティック弾頭」を中心に開発。日本は07年度からブロック1型を海上自衛隊イージス艦に順次導入している。

  武器輸出三原則  1967年に佐藤内閣が共産圏諸国、国連決議で禁止した国、紛争当事国への武器輸出を認めないと表明。76年に三木内閣が政府統一見解で、これ以外の国にも「慎む」とし、事実上の全面輸出禁止となった。83年に米国への武器技術供与の例外扱いを決定。2004年にミサイル防衛の日米共同開発・生産を例外とし、官房長官談話は「共同で開発・生産を行う場合には、厳格な管理を行う前提で武器輸出三原則などによらない」と明記した。

 
引用終り
 

日本は武器の輸出が出来ない(しようとしない)ために、各種の武器調達コストが割高になってしまいます。自主開発をしても量産化できない、または輸入に頼らざるを得ないこともその要因の一つです。
 
それに、MDシステムはただ単に迎撃ミサイルがあれば機能するものでもありません。それを運用する情報管理システムがあってこそ、意味を持つ兵器となります。日本が世界中に武器を闇雲に輸出したくないとしても、誰もが安易にMDシステムを導入することは出来ないので、日本の目的にも合致する輸出品です。
 
それを武器輸出三原則に違反するからと非難するなら、日本の国防費を削減すべきとか、武器調達費が高すぎるなどと言うべきではありません。武器調達費の削減に技術の販売は有効です。防衛省も堂々と対米供与だとか、日本の安全保障に寄与などと綺麗事を述べずに、防衛費の一部を自らも稼ぎ出しますと発言してもらいたいものです。そうすれば、左翼も反論できないはずです。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 政治

コメント(10)  |  トラックバック(0)

2010/7/19 中国元弾力化から一ヶ月 米ピリピリ「上昇緩い」

2010/07/19 19:45

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2010071902000084.html

Webで記事全文が公開されていないため、2010年7月19日中日新聞朝刊3面から引用しました。

引用始め

 中国が通貨人民元の弾力化を発表してから十九日で一カ月になった。二〇〇八年夏から米ドルに事実上固定してきた人民元相場はこの一カ月で0・76%しか上がらず、米国は緩やか過ぎる上昇ペースにしびれを切らし始めた。今年十一月の米中間選挙を控え、十月の「為替操作国」認定に向けた米議会の圧力は強まるばかり。一方、中国側は人民元の国際化への動きを加速させ、ドル体制からの脱却も模索している。 (中国総局・池田実)

■警戒

 「人民元が年内に4~5%上昇したら、労働集約型の輸出産業には壊滅的な打撃だ」

 「世界の工場」を支える広東省東莞市。市外貿企業協会の黄新文副会長は、現状症に警戒感を募らせる。08年九月からの金融危機を乗り切るため、中国が打ち出した輸出関連の優遇税制は十五日に一部産品で取り消された。「われわれには二重の圧力」と嘆く。

 金融危機後、1ドル=6.83元前後に事実上固定されていた人民元は、先月19日の弾力化から一ヶ月近い16日の基準値では、6.77元となり基準値ベースで約0.056元上昇した。

 今後の動きについて、政府系シンクタンク中国社会科学院・世界経済政治研究所の張明副研究員は「年内に人民元は対ドルで4%ほど上昇するだろう。05年7月の切り上げから三年で元は約21%上昇したが、米国との貿易額は増えている。4%なら輸出への影響も小さい」とみる。

 その上で「今後の元相場は欧州経済の動向にも左右される」と指摘。財政危機に揺れるギリシャなど欧州経済の先行きは不透明だ。単一通貨のユーロ安が続けば、中国最大の輸出相手である欧州連合EU)への輸出産業は直撃を受けかねない。張氏は「ユーロ安なら元は対ドルで3%、欧州経済が好転すれば約5%の上昇になるだろう」と予測した。

■監視

 ただ、元上昇が穏やか過ぎると米国を納得させるのは難しい。

 米財務省は今月8日に公表した為替政策報告書で、中国の「為替操作国」認定は見送ったが、「注意深く定期的に人民元の切り上げを監視する」とけん制。10月の次回報告まで人民元の上昇速度と幅を注視する方針だ。

 「元相場は20~40%も過小評価されている」。米議会に根強い不満は中間選挙の前に爆発しかねない。

 一方、中国側が大幅に上昇させれば、輸出産業の危機を招き、元高を狙った投機資金が流入、国内の資産バブルを一層加速させる懸念がある。今年下半期は、中国経済にブレーキがかかる恐れもある。海外からの圧力がいくら高まっても、中国内では「大幅に切り上げることはない」との見方が一般的だ。

■挑戦

 米中間に火種がくすぶる中、中国は人民元の国際化に向けて一手を打っている。

 中国はこれまで本土以外で元建て決済を原則認めていなかった。ところが、昨年夏、東南アジア諸国連合ASEAN)や香港、マカオに拠点を置く外資企業と貿易取引に限って解禁。先月下旬からは対象を全世界に拡大させ、輸出限定を輸入にも認めた。

 さらに昨年秋、本土以外では初の元建て国債を香港で発行するなど、海外の投資家向けに元建て商品の充実を図り始めている。

 「中国は米ドルの基軸通貨体制に挑戦し始めた」(日系商社幹部)。「十~十五年で元は米ドルに対抗できる通貨になる」との意見も専門家から聞かれるようになってきた。

引用終り

 

池田記者の記事は、私はそこそこ評価していたのですがこの記事からすると経済知識は残念なレベルであることが明らかです。

 

>金融危機後、1ドル=6.83元前後に事実上固定されていた人民元は、先月19日の弾力化から一ヶ月近い16日の基準値では、6.77元となり基準値ベースで約0.056元上昇した。

変動率はほぼ0.88%ですよね。この期間で円ドルレートは約4.8%の円高です。

 

>今後の動きについて、政府系シンクタンク中国社会科学院・世界経済政治研究所の張明副研究員は「年内に人民元は対ドルで4%ほど上昇するだろう。05年7月の切り上げから三年で元は約21%上昇したが、米国との貿易額は増えている。4%なら輸出への影響も小さい」とみる。

一ヶ月未満で円が対ドルで5%近く上昇しているにも関わらず、中国元は年内で4%の上昇ですか。為替操作の様子がありありと伺えます。中国は内需拡大を謳っていたのではありませんか?内需拡大なら元高のほうが有利です。原油・鉄鉱石などの輸入品の価格が下がりますし、投機資金は別としても、投資資金の流入も期待できます。にも関わらず元高を抑制しているのは、内需拡大よりも輸出の維持に軸足が置かれているからです。

 

>一方、中国側が大幅に上昇させれば、輸出産業の危機を招き、元高を狙った投機資金が流入、国内の資産バブルを一層加速させる懸念がある。今年下半期は、中国経済にブレーキがかかる恐れもある。海外からの圧力がいくら高まっても、中国内では「大幅に切り上げることはない」との見方が一般的だ。

もともと中国の資産バブル中国政府の経済政策によるものです。大規模の財政政策によって、資金が不動産に流入したためです。いっそ元を上昇させ、同時に財政政策を引き締めればバブルが破裂せずに、軟着陸できるかも知れません。中国国内のバブルを、元高にさせない理由と結びつけるのは中国政府の言い訳に過ぎません。そしてその言い訳を鵜呑みにするしかできない、経済知識での記事は害悪です。

 

>中国は米ドルの基軸通貨体制に挑戦し始めた」(日系商社幹部)。「十~十五年で元は米ドルに対抗できる通貨になる」との意見も専門家から聞かれるようになってきた。

断言しましょう。為替操作が行われる通貨が基軸通貨として認められる訳がありません。自由市場で通貨価値が形成されない、かつその透明性が担保されない通貨がドルに対抗できるなど笑い話です。

 

中国元が国際通貨として認められるには、いくつものハードルがあります。中国の経済圏で元がどれだけ使われようとも、それが国際通貨と認められることではありません。中国政府の通貨政策はそのまま中国の経済情勢を示していて、それは国内統制とも密接に関わっています。そのような通貨が国際化することは、世界経済の混乱にもつながります。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 中国

コメント(2)  |  トラックバック(0)

2010/7/18 消費税論議 失速 改革案先送りの公算大

2010/07/18 16:42

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2010071802000073.html

引用始め

 民主党は参院選惨敗を受け、消費税率引き上げ論議に急ブレーキをかけている。参院で与野党が逆転する「ねじれ国会」の対応に追われ、じっくり話し合う環境にはほど遠いのが実情。同時に、菅直人首相が再選を目指す九月の党代表選に向け、小沢一郎幹事長らに批判の口実を与えない狙いがある。まずは党内外の基盤固めを優先し、年度内の税制改革案のとりまとめは、先送りとなる公算が大きい。 (大杉はるか、冨江直樹)

 参院選直前、消費税率引き上げ論議の口火を切った首相も、惨敗後、さすがに踏み込んだ発言はなくなった。

 党代表経験者らへのあいさつ回りでは「唐突に消費税問題を挙げたので(参院選が)こういう結果になり大変な迷惑を党全体にもかけた」と陳謝した。今後の消費税論議について記者団から質問されても「政調中心に検討してもらっている」などと短く答えるだけ。参院選で財政再建の必要性を訴え、超党派での税制改革協議を提案したが、「ノー」を突きつけられた格好の結果に、口ごもるしかなくなった。

 それでも議論へのこだわりを捨てきれない首相を、党執行部は、いさめるのに懸命だ。

 玄葉光一郎政調会長は、税制改革案とりまとめの期限について「三月(までに)というのは、なかなか大変ではないか。合意と理解が前提になる」と強調。枝野幸男幹事長も「無駄の削減や、やるべきことを進め、議論自体も慎重丁寧に進めていく」と述べた。

 執行部の慎重姿勢は、この時期に再び消費税論議に注目が集まるのを恐れるためだ。

 参院選では、首相の消費税率引き上げ論に対し、党内でも小沢氏らが否定的な発言を繰り返した。選挙後、「首相の消費税発言が軽すぎた」と責任追及の声も噴出している。

 また、代表選に向けて、早くも小沢氏側近の松木謙公議員は「小沢さんにぜひ(代表選に)出てもらいたい」と対決姿勢を鮮明にした。小沢氏周辺や鳩山由紀夫前首相に近い議員らが会合を重ねるなど、代表選をにらんだ動きは活発化している。

 執行部としては、消費税論議への反発をバネに、小沢氏支持勢力が勢いづく事態は何としても避けなければならない。とはいえ、最悪の財政状況という現実は変わらない。

 玄葉氏は「急がば回れという話もある。議論を早く開始して、結果として理解と合意を得られず何も実現しませんでしたというわけにはいかない」と説明した。議論の糸口を完全に失わないよう、少なくとも代表選後まで“封印”することを狙っている。

引用終り

 

>党代表経験者らへのあいさつ回りでは「唐突に消費税問題を挙げたので(参院選が)こういう結果になり大変な迷惑を党全体にもかけた」と陳謝した。今後の消費税論議について記者団から質問されても「政調中心に検討してもらっている」などと短く答えるだけ。参院選で財政再建の必要性を訴え、超党派での税制改革協議を提案したが、「ノー」を突きつけられた格好の結果に、口ごもるしかなくなった。

これは菅首相の消費税発言は民主党内でコンセンサスを得ていないまま、行われたものと首相自ら認めたということでしょうか?本当にそうであり、かつそれにより党に迷惑をかけたと認めたなら民主党・落選候補者・利害関係者は菅首相に対し損害買収請求をすべきです。

 

一般の企業でも最高責任者が勝手な発言をしたことにより、業績の悪化がもたらされたなら、株主は損害賠償を請求します。今回のケースも同様だと思われます。

 

政党が政党の代表者を法的に糾弾する構図をぜひ見てみたい。パロディーとしてだけではなく、あんがい民主党の支持率も上がるかも知れません。なにしろ事業仕分けを見ても分かるとおり、悪者を追求するパフォーマンスは支持を得ます。それはRen4の得票数からも明らかです。菅首相の支持率が下がり続け、このまま続けられないと判断されたなら、その責任を菅氏に負わせて支持率を回復させるというシナリオです。どうせ大した政策を実現させられない政権です。今まで行われていない方法を試してもらうのも一興です。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 政治

コメント(1)  |  トラックバック(1)

2010/7/14 安保理議長声明 北朝鮮の免罪ではない

2010/07/14 22:59

 

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010071402000039.html

引用始め

 韓国哨戒艦の沈没事件で、国連安保理は議長声明を全会一致で採択した。名指しこそしなかったが、北朝鮮の関与を示唆したと解釈できる内容だ。北朝鮮に免罪符を与えたわけではない。

 韓国兵四十六人が犠牲となった哨戒艦沈没。以後、南北の対話、交流はほぼ全面的に止まった。

 議長声明は北朝鮮の犯行と結論づけた韓国と米英などの合同調査団の報告に言及し、攻撃を非難した。一方で関与を否定した北朝鮮などの主張にも留意するとした。

 北朝鮮の攻撃だと明文化せよと求める米韓や日本と、北朝鮮をこれ以上追い詰めると暴発すると懸念する中国の対立が解けず、妥協の産物になった。

 北朝鮮外務省報道官の発言を通じて、「明確な判断や結論もない議長声明だ」と指摘した。名指しを免れたためか、これまでより抑制した立場表明といえる。

 しかし北朝鮮に「おとがめなし」という結論ではない。国際社会は依然、強い不信感を抱いていることを忘れてはならない。

 北朝鮮は昨年、ミサイル発射、核実験をし、安保理の制裁決議を受けている。朝鮮半島の緊張は何よりも、軍事的な脅威を高めて体制引き締めを図ろうとする行動に起因している。まずは「矛を収めて」、軍事挑発を自制すべきだ。

 北朝鮮は健康不安のある金正日総書記の後継体制を築く準備を急いでいる。だが国際社会の支援、経済協力がなければ、安定は望めない。対話による国際協調を真剣に考える時だ。

 議長声明によって沈没事件は国連の場では一区切りついたが、朝鮮半島情勢はいっそう複雑になっている。

 米韓は北朝鮮の潜水艦攻撃を想定して黄海で合同軍事演習を計画しているが、中国は自国近海での演習になると猛反発している。対応次第では、米中の対立にも発展しかねない。

 六カ国協議の再開も先行きが見えない。北朝鮮は条件次第では協議に復帰する姿勢を見せ始めたが、米韓は北朝鮮が非核化に向けた行動を取らない限り、協議をしても実効はないとみて、以前のように積極的ではない。

 このままだと、朝鮮半島の緊張緩和は進みそうもない。北朝鮮の核開発を中止させ拡散を防ぐ、ミサイル発射など軍事挑発を抑える-。周辺国はこの共通の目標を確認して、利害を調整し協力態勢を再構築すべきだ。

引用終り

 

>北朝鮮は昨年、ミサイル発射、核実験をし、安保理の制裁決議を受けている。朝鮮半島の緊張は何よりも、軍事的な脅威を高めて体制引き締めを図ろうとする行動に起因している。まずは「矛を収めて」、軍事挑発を自制すべきだ。

北朝鮮に対し軍事挑発を止めるべきだと中日新聞は書いていますが、新聞社はそれを具体化する策を実行しているのでしょうか?例えば総連にそのむね通達するとか。最も困難なのは目標を実現させることですが、その目論見もなく外国に対して政策に注文するだけなら、我々の一般人のブログと同じレベルです。そして社説の後半ではこう書いています。

 

>このままだと、朝鮮半島の緊張緩和は進みそうもない。北朝鮮の核開発を中止させ拡散を防ぐ、ミサイル発射など軍事挑発を抑える-。周辺国はこの共通の目標を確認して、利害を調整し協力態勢を再構築すべきだ。

周辺国の一つである中国はもともと北朝鮮を支援し、また自らの領海とする海域に米空母が入ることをいやがっています。訓練の間に海域調査がなされることも懸念するのでしょう。だとすれば周辺国が一体的な方針のもとで協力することもあり得ません。

 

中日新聞の主調は実現の可能性が低いことを雑然と書き並べ、またそれを実現させることに注力を図っているとも思えません。そのような社説を書くだけですむのなら、これほど楽な商売もないでしょう。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 社説

コメント(3)  |  トラックバック(0)

2010/7/13 清水美和のアジア観望 軍が招いた黄海の荒波

2010/07/14 21:08

 

Webで記事が公開されていないため、2010年7月13日中日新聞夕刊2面から引用しました。
引用始め
 参院選で国民の目が国内に向いている間に日本列島周辺でうねりが高まっている。
 韓国哨戒艦の沈没事件を北朝鮮の攻撃と断定した米国韓国は今月、韓国西方の黄海で北朝鮮警告する合同軍事演習を行う。米原子力空母ジョージ・ワシントンが九日、横須賀を出港したのは演習に向かったとみられる。
■無力な安保理声明
 哨戒艦沈没については国連安保理が九日、事件を攻撃によるものと非難しながら、北朝鮮の攻撃と断定するのを避けた声明を発表した。関与を否定する北朝鮮の主張にも「留意する」と述べている。
 北朝鮮はこれを評価し十日、各問題をめぐる六カ国協議に復帰する用意があると表明した。しかし、米国は「哨戒艦沈没のような行為ができないよう圧力をかける必要がある」(シャープ在韓米軍指令官)として規模を当初計画より縮小しながら、あくまで合同演習を実施する構えだ。
 これには北朝鮮だけでなく中国も強く反発する。黄海は東を朝鮮半島、西を中国・山東半島にはさまれた中国の玄関口に当たる海域だ。日清戦争で清国の北洋艦隊は日本の連合艦隊に黄海海戦(1894年)で敗れ、制海権を失い敗北が決定的になった。
■軍が外交にも圧力
 首都・北京や沿海工業地帯にも攻撃が可能な海域に、米空母が進出する演習には、まず中国軍の制服組が激しく反発した。馬暁天副総参謀長は今月一日、香港メディアに対し「中国領海に近すぎ、強く反対する」と述べた。
 しかし、中国外務省の泰剛副報道局長は、6日の記者会見でも「馬氏の発言に注意を払っている。状況をよく見た上で、態度表明をしたい」と述べ、明言を避けた。
 8日になって泰副報道局長は「外国の軍用機や艦艇が黄海や中国近海で、中国の安全、利益に影響を及ぼす活動を行うことに断固反対する」と述べ、公式に反対した。
 この間に何が起きたのか。七日の軍機関誌「解放軍報」は先月三十日から五日にかけ東海艦隊が東シナ海で行った実弾演習の模様を一ページを使った写真グラフで紹介。艦対艦ミサイルをはじめミサイル発射実験の成功を誇示した。
 中国側は、この演習を米韓演習とは無関係な定例演習としているが、米韓は中国軍演習に配慮し合同演習実施を先延ばしした。軍は事実上、米韓をけん制した演習を大きく報じることなどを通じ、態度が煮え切らない政府・外務省に圧力をかけたようだ。
 1994年に米国は当時のクリントン政権が北朝鮮の寧辺にある核施設の空爆を計画し、黄海に空母キティホークを進出させたことがある。
■必要な与野党協力
 カーター元大統領が訪朝し米朝の妥協が成立して危機は避けられたが、米空母が黄海に進めば、それ以来の事態。今回は政府に迫って米国との対決姿勢を強めさせた中国軍の動向にも目を離せない。
 参院選で民主党は惨敗し、再び衆参のねじれが生まれた。しかし、周辺で高まる安全保障のリスクには、与野党が協力して対応することが欠かせない。(論説副主幹)
引用終り

 

このコラムで述べられている、日本の安全保障のリスクとは北朝鮮ではなく中国です。記事のとおりなら中国では軍を政府は管理・掌握しきれていません。すなわち軍隊の暴走が起こる懸念を中国は抱えているのです。そのような国家を隣に抱えている日本はどうするべきでしょうか?

 

政治的交渉による抑止力が期待できないのなら、その抑止力を担保するものは軍事力でしかありません。日本における抑止力は日米安保に他なりません。そして日米安保の危機をもたらした民主党には安全保障は期待できないことでもあります。 

>参院選で民主党は惨敗し、再び衆参のねじれが生まれた。しかし、周辺で高まる安全保障のリスクには、与野党が協力して対応することが欠かせない。

野党というよりも、与党が国家防衛についてその責を担えない以上、与野党の協力という話ではありません。与党自身が国家防衛にどれほどの資源を割くことができるのかが問われなければならないのです。

 

http://izajapanfuture.iza.ne.jp/blog/entry/1693144/

ましてや中日新聞はつい先日も日本の抑止力を削減すべきという社説を掲載しました。こうも記事の趣旨が一貫しないようでは、読者も日本の防衛をどう捉えるべきか判断もつかないでしょう。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: コラム

コメント(1)  |  トラックバック(0)

2010/7/12 民主惨敗、過半数割れ 自民51で改選第1党

2010/07/12 22:07

 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010071290034139.html

引用始め

 政権交代後初の本格的な国政選挙で、民主党が惨敗した。第22回参院選は11日の投開票の結果、全議席が確定。民主党は44議席にとどまり、国民新党を含めた与党の議席が参院過半数を割り込んだ。国会は再び、衆参両院の与野党の多数派が異なる「ねじれ」状態となる。菅直人首相の消費税率引き上げ発言とともに「政治とカネ」の問題で有権者の支持を得られなかった。首相は続投の意向を表明したが、民主党内では首相の責任を問う声や、枝野幸男幹事長の交代論が強まっている。首相は就任から1カ月余りで厳しい局面に立たされた。自民党は51議席で、改選第1党を奪還。みんなの党は10議席を獲得、政局運営のカギを握る存在になった。

 選挙戦の最大の争点となった消費税問題については、首相が党内議論もないまま、10%への引き上げに言及したことに有権者が拒否反応を示す結果となった。首相が唐突に打ち出した低所得者への負担軽減策も、逆に有権者の不信を増幅する原因となった。

 民主党は改選1人区で、自民党候補に相次いで議席を奪われ、これが選挙戦全体に大きく響いた。

 議席独占を狙った12の2人区でも自民党と議席を分け合う結果となり、小沢一郎幹事長が主導した複数候補擁立の戦略は成功しなかった。

 3人区の神奈川でも、千葉景子法相が落選した。

 首相が勝敗ラインと位置付けていた「54議席プラスアルファ」に届かなかったことで、首相の党内の求心力は大きく弱まる。民主党の安住淳選対委員長は同日夜、「スタートして40日の内閣だから、首相の責任があるとは思わない」と強調した。

 一方、小沢氏周辺は同日夜、「首相を代えるのがよくないというのであれば、周りの人間が責任を取るのが当たり前だ」と発言。首相の続投を認めたとしても、選挙を主導した枝野氏の交代を含め、党執行部の刷新を求める声が出ている。

 9月の党代表選に向けて首相と小沢氏側の対立構図が強まった格好だ。

 一方、参院で与党が過半数割れしたことで首相の国会運営は極めて不安定になる。参院で法案が否決された場合、与党は衆院の再議決に必要な3分の2の議席を確保していないため、予算案や条約などを除き、法案を成立させることができなくなる。

 こうした状況を打開するため、政府・与党はみんなの党など第3極と政策ごとの部分連合を模索する方針だ。部分連合について公明党は否定的だが、みんなの党の渡辺喜美代表は同日夜、公務員制度改革など一部政策での連携は可能との見方を示した。

 自民党は従来の保守地盤を再び固めることに成功。谷垣禎一総裁は与党過半数割れを実現したことで続投し、反転攻勢を強める。

 みんなの党は無党派層の一定の受け皿になることに成功。公明、共産、社民3党は伸び悩んだ。国民新党は1議席も獲得できなかった。

(東京新聞)

引用終り

 

今回の選挙で私が一番注目していたのが、山梨の輿石東氏の動向だったのですが、悲しいことに当選されました。自民党の対抗候補も素晴らしい検討を見せてくれましたが、今一歩及びませんでした。しかし元社会党で現職法相の千葉景子議員が落選したことは、喜ばしいことです。

 

言うまでもなく、夫婦別姓法案や人権擁護法案・外国人参政権を推し進める政治家の落選は他の議員たちにも大きな影響を及ぼします。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010071201000370.html

> 菅直人首相は12日午前、仙谷由人官房長官と官邸で会い、参院選で落選した千葉景子法相について9月の民主党代表選を受けた人事まで続投させる方針を確認した。

 仙谷氏は会談後の記者会見で(1)9月中に民主党代表選が実施される(2)参院選を受け民主党の参院執行部が新体制になる―とした上で「行政の継続性の観点から続けていただくのが望ましい」と指摘。「首相も同じ考えだ。再確認した」と述べた。

(共同)

もちろん、政治家ではなくなったとしても大臣ではいられます。しかし重要なのは、極左の政治家たちにもらたした落選の恐怖です。売国法案を通そうとする政治家が、その地位を維持できない可能性を理解すれば、今後の国会でも一定の抑止力となり得るのです。

 

外国人参政権は参院の与党過半数割れでも、公明党社民党が賛成することが充分あり得ます。そうすれば法案が成立することも考えられます。しかし、法案に賛成する野党側に千葉景子氏の結果が頭を過ぎれば、すんなりと賛成しない期待と共に、与党側でも反対派議員が反対票を投じることもあり得ます。

 

まずは連立再編の可能性や、法案毎の各党のスタンスも影響するでしょう。ただ売国法案の成立については一層難しくなったと考えていいのではないでしょうか。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 政治

コメント(2)  |  トラックバック(0)

2010/7/10 普天間問題 政権党が語らぬ異様さ

2010/07/11 00:16

 

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010071002000042.html

引用始め

 投開票日をあすに控えた参院選で、米軍普天間飛行場の返還問題をめぐる論争が低調だ。前首相を退陣に追い込んだこの問題を、政権党である民主党が語ろうとしないのは異様な選挙風景でもある。

 民主党代表である菅直人首相は六月二十四日の参院選公示後、沖縄県を訪れていない。県出身の比例代表候補はいるが、選挙区での候補者擁立を見送ったからだ。

 党県連が国外・県外移設を訴える候補者を立て、名護市辺野古に県内移設する日米共同声明の継承を表明した菅内閣との亀裂が決定的になる事態を避けたのだろう。

 首相は全国遊説で、普天間問題への前政権の対応を謝罪しても、共同声明を継承した理由はもちろん、自ら約束した沖縄の負担軽減策についてさえ語ろうとしない。

 共産、社民両党は選挙戦で県内移設反対を訴えるが、消費税問題の陰に隠れて争点化していない。政権党が自ら意図的に争点外しをした結果なら、言語道断だ。

 そもそも首相は、在日米軍基地の約75%が集中し、過重な負担に苦しむ沖縄県民の苦悩をどこまで理解しているのだろうか。

 首相は公示日前日、沖縄全戦没者追悼式で、沖縄の基地負担に対して「全国民を代表しておわび」し、この負担がアジア・太平洋地域の平和と安定につながったとして「お礼の気持ち」を表した。

 しかし、沖縄にとって基地負担への感謝は、アジア・太平洋地域の安定を大義名分にして基地固定化を正当化しているにすぎない。

 二〇〇〇年沖縄サミットの際、稲嶺恵一知事はクリントン米大統領(いずれも当時)側に「私どもは沖縄への感謝を望んでいない」と伝え、大統領も県民への感謝を口にしなかったという。

 首相はこうした経緯や県民の心情を知らなかったのか。就任間もないとはいえ、無自覚にすぎる。

 沖縄県議会はきのう、日米両政府に共同声明の見直しを求める意見書と決議を可決した。首相は、こうした沖縄県民の声と真摯(しんし)に向き合う必要がある。

 五月二十八日の日米共同声明には「沖縄に残留する第三海兵遠征軍の要員の部隊構成を検討する」ことが新たに盛り込まれた。

 米側が、グアムに移転する戦闘部隊を増やすとの報道もある。これが事実なら、沖縄での部隊駐留こそが抑止力としてきた論拠が崩れ、県内移設の必然性は薄れる。

 国外・県外移設を提起する好機になり得る。逃すべきではない。

引用終り

 

>米側が、グアムに移転する戦闘部隊を増やすとの報道もある。これが事実なら、沖縄での部隊駐留こそが抑止力としてきた論拠が崩れ、県内移設の必然性は薄れる。

日本の安全保障において、よく「抑止力」が論点として挙げられます。「抑止力」とは仮想敵対国の兵力を分析し、その仮想敵国がわが国に対し攻撃を仕掛けないよう思い止どませるパワーのことです。つまり日本において、その抑止力がどれほどの戦力が必要かという分析と判断が基になって決められることです。

 

あくまでその判断は日本政府がすべきことですが、中日新聞はこう言っているのです。

 

アメリカが在沖縄海兵隊を減らす

     ↓

在沖縄海兵隊は抑止力ではない

     ↓

沖縄に海兵隊は必要ない

 

この意見のどこに問題があるか?日本政府を含めた日本側の安全保障の観点が一切無いことです。アメリカの都合で沖縄に米軍基地が集中しているといい、マスコミはそのアメリカの判断を批判していながら、同時にアメリカが海兵隊を引き上げようとしたら「海兵隊は抑止力ではない」とその判断を肯定する。矛盾していませんか?

 

アメリカの都合で沖縄に米軍基地が多いというなら、アメリカの都合による海兵隊の撤退が正しいという根拠はなんでしょう。実はただ単に米軍基地を減らすべきという思い込みによる主張にしか過ぎないのです。

 

アメリカの判断による沖縄に基地が必要という判断は誤りで、在沖縄海兵隊の縮小という判断が正しいという根拠は何もありません。中日新聞は「抑止力」の判断までアメリカ任せで構わないと言っているのと同じです。アメリカを非難しながら、同時にその判断を基地不要論と結びつける矛盾した社説です。

 

マスコミもこのような社説を書くなら、もっと軍事戦略を突き詰めた上での分析を説くべきです。それが出来ないなら、矛盾した社説を書くのも止めるべきです。そして矛盾している社説を書きたいなら、矛盾とブレを続けた鳩山前首相へ謝罪し、「あなたを批判する資格は私達にはありませんでした」と謝罪記事を書かなければなりません。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 社説

コメント(1)  |  トラックバック(1)

2010/7/9 温暖化対策 25%削減はどうなった

2010/07/09 23:03

 

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010070902000035.html

引用始め

 参院選は終盤に入ったが、環境に関する論戦は低調だ。温暖化への挑戦は、環境技術の革新による経済成長戦略の大前提になる。年末の国連交渉に向けて、各党の考えをもっとよく聞かせてほしい。

 政権交代直後の昨年九月、当時の鳩山由紀夫首相は国連で、「二〇二〇年までに一九九〇年比25%減」という温室効果ガスの中期削減目標を華々しくぶち上げて、世界の喝采(かっさい)を浴びた。明らかに看板政策だった。

 しかし、今度の参院選、民主党マニフェスト政権公約)には、25%はおろか、数値目標が書かれていない。菅内閣が新成長戦略の柱に据える「グリーン・イノベーション(環境技術革新)」の一環として、再生可能エネルギーの全量固定価格買い取りや、地球温暖化対策税を活用した企業の省エネ対策支援といった項目をわずかに並べているにすぎない。

 菅直人首相は先の所信表明演説で、グリーン・イノベーションを新成長戦略の筆頭に位置付け、それには「二〇二〇年における温室効果ガスの25%削減目標を掲げた地球温暖化対策も含まれます」と述べた。だとすれば今度の選挙戦の中でも、政権党としての数値目標と実現への道筋、目標達成を経済成長に結びつける手段などを、具体的に示すべきではないか。

 自民は従来の主張通り、排出量取引などによらずに国内対策だけで〇五年比15%削減、公明、共産、社民、みんなも九〇年比25から30%の高い目標を掲げている。

 昨年末の国連交渉(COP15)では、一三年以降の排出削減枠組みが決められず、温暖化問題には、停滞感が漂っている。今は特に、選挙の争点になりにくい。だが、十一月にメキシコで開かれる仕切り直しの交渉(COP16)が近づくにつれ、各国の動きは次第に活発化するはずだ。

 事前交渉の場である十月の作業部会を中国が初めて天津へ誘致した。世界一の排出国でありながら現行の京都議定書では削減義務を持たない中国が、そのままでいられるよう、議定書の単純延長に動きだしたとも受け取れる。日本としては受け入れ難い。

 菅首相は所信表明で、COP16に向けて「国際交渉を主導します」とも明言した。そのためには、衆院通過後廃案になった地球温暖化対策基本法案の扱いも含めオープンな議論を今戦わせておくべきだ。いずれにしても、温暖化対策は国民全体の理解と参加なしにはなしえないからである。

引用終り

 

未だに地球温暖化詐欺をまともに受け取っていると公表する勇気には敬意を表します。

>政権交代直後の昨年九月、当時の鳩山由紀夫首相は国連で、「二〇二〇年までに一九九〇年比25%減」という温室効果ガスの中期削減目標を華々しくぶち上げて、世界の喝采(かっさい)を浴びた。明らかに看板政策だった。

鳩山氏の根拠なき理想論というよりも、妄想と博愛主義と八方美人の末路でしかない政策を後生大事にしておきたいのは、可哀想で目も当てられないさまです。

 

>菅直人首相は先の所信表明演説で、グリーン・イノベーションを新成長戦略の筆頭に位置付け、それには「二〇二〇年における温室効果ガスの25%削減目標を掲げた地球温暖化対策も含まれます」と述べた。だとすれば今度の選挙戦の中でも、政権党としての数値目標と実現への道筋、目標達成を経済成長に結びつける手段などを、具体的に示すべきではないか。

民主党に具体的政策は未だかつて存在しません。これで更に実現の可能性の薄い政策について、具体的政策を示すなど無謀でしかありません。

 

>菅首相は所信表明で、COP16に向けて「国際交渉を主導します」とも明言した。そのためには、衆院通過後廃案になった地球温暖化対策基本法案の扱いも含めオープンな議論を今戦わせておくべきだ。いずれにしても、温暖化対策は国民全体の理解と参加なしにはなしえないからである。

G8でも会話に加われない菅首相に、国際舞台で主導などできるわけがありません。無理なことを要求することは、時間や人的コストの完全な無駄です。それよりも、出来る範囲でやれることをやるよう要求することが最も効率的な運営手段です。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 社説

コメント(1)  |  トラックバック(0)

2010/7/7 【参院選2010】<さまよう民>(4) ネット保守

2010/07/07 21:54

 

http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/chu/CK2010070702000188.html

引用始め

 名古屋市内の繁華街で拡声器の声が響いた。「利害が反する外国人に選挙権を与える。そんなばかな国が世界中にありますか」

 保守系市民団体の街宣活動。初めて参加した古田太一朗(34)が、民主党政権を糾弾するビラを通行人に手渡した。外国人への参政権付与に前向きな民主は、古田にとって「反日」で「サヨク」だ。

 古田は2年前に脱サラし、愛知県稲沢市でソフトウエアの会社を経営する。「韓国中国が嫌い」と言う。

 きっかけは、20年前の夏。韓国でボーイスカウトの国際大会に参加した。会場のテントにいたら、韓国人の少年が10人ほど近づいてきた。突然、日本語で「日本人のばか野郎」。そのまま立ち去る姿に、歴史に根ざす反日感情を知った。

 この体験で隣国への嫌悪感が芽生えた。発散手段はインターネット。韓国中国を非難する書き込みを続け、昨年の総選挙前には「民主が勝って外国人に参政権を与えると、日本が中韓に乗っ取られる」と書いた。

 こうした主張は当時、保守派のネット掲示板で大きなうねりとなっていた。民主を擁護する書き込みには「中韓の工作員だ」と中傷が殺到する。古田にとって、これこそが「世論」。民主優勢を伝える報道を信じようとはしなかった。

 だが民主は圧勝した。ネットと現実の落差に驚いた古田は書き込みの手を止めて、保守派の団体に加わった。「同志」は会社員や主婦など150人。「右翼ではなく、自分のような普通の人ばかりですよ」

 ここ数年、民主は政権奪取に向けて議席数を伸ばしてきた。それに反発する保守系の市民団体が、各地で相次いで誕生している。

 「外国人参政権」が呼び水となって、古田のような「ネット保守」を現実社会に引っ張り出す。その働き掛けの結果、全国の地方議会で「付与反対」の議決が続く。

 しかも一部組織の過激さは、従来の右翼運動をはるかにしのぐ。街頭デモで「参政権を求める不逞(ふてい)外国人をたたき出せ」と叫び、朝鮮学校への激しい抗議行動に走る。

 何が彼らを駆り立てるのか。各地で保守系集会に出る三重県松阪市の元派遣社員、小野正生(34)は真顔で「日本が危ない。その危機感がある」と言う。

 経済力で中国に追い越される現実に屈辱感を抱き、中韓との領土問題では日本外交が弱腰に映る。だが小野には、その不満を受け止める政党がない。

 だから、ネットから飛び出た主張が先鋭化する。「中韓を黙らせるために核武装が必要だ」「中国人が日本国籍を取得しても選挙権を与えるな」-。

 政治が排除してきた暴論だが、ネット保守の間では異端視されない。それが現実社会で、じわじわと広がっている。 =敬称略

引用終り

 

>だから、ネットから飛び出た主張が先鋭化する。「中韓を黙らせるために核武装が必要だ」「中国人が日本国籍を取得しても選挙権を与えるな」-。

 政治が排除してきた暴論だが、ネット保守の間では異端視されない。それが現実社会で、じわじわと広がっている。

まず間違いを訂正しておきます。「日本国籍の取得した中国人に選挙権を与えるな」などという意見はネット上でも、ほとんど見たことがありません。日本国籍を取得したなら、その人物は日本人です。問題なのは、日本国籍を取得していない永住外国人にも参政権を与えようという、常軌を逸した政策を進めようという政策についてなのです。

 

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010070700917

> 仙谷由人官房長官は7日の日本外国特派員協会での記者会見で、韓国との戦後処理について質問を受け、「一つずつ、あるいは全体的にも、この問題を改めてどこかで決着を付けていくというか、日本のポジションを明らかにする必要があると思っている」と述べ、従来の政府の対応は不十分だとの認識を示した。
 これに関連し、仙谷氏は同日の記者会見で、日韓請求権協定で消滅した個人の請求権について「法律的に正当性があると言って、それだけでいいのか、物事が済むのかという話だ」と述べ、政治的判断で個人補償を行うべきだとの考えを示唆した。仙谷氏の発言は日韓両国の間に波紋を呼ぶ可能性がある。 
 仙谷氏は、在韓被爆者援護や朝鮮半島出身者の遺骨返還、在サハリン韓国人支援などを挙げ、「案件は多々ある」と述べたが、具体的な対応には言及しなかった。また、日韓請求権協定については「(締結)当時の韓国は軍政下だ」と指摘した。
 日韓両国は1965年に日韓基本条約を締結して国交正常化。同条約と日韓請求権協定により、韓国政府は個人の請求権を放棄した。これについて韓国側では「ご都合主義的な政治的妥結」(歴史研究家)として、再交渉を求める動きがある。(2010/07/07-19:35)

仙石官房長官の意向が実現された場合、日本の国益にどのように寄与するのか、まったく説明されていません。国益の観点が無いままの、追加保証など幼稚なセンチメンタリズムに過ぎません。それは政権与党の官房長官の義務ではありません。個人的主観としてならともかく、そこには責任感の一旦も伺えません。

 

核武装論にしても、それが現実化される可能性は殆ど無いことは理解されています。それでも最悪の事態になった場合は、その手段を取るという可能性も残し、またはその可能性を表明することだけでも対外交渉のカードになりえます。そのカードさえも、最初から捨ててしまう交渉センスの無さは政治家のみならずマスコミを含めた問題であります。

 

ネット上の意見を「暴論」と片付けてしまい、その根底にある愛国心まで見通せないことこそ、日本のマスコミと政治の問題なのです。最も政治家については見通していても、あえてそれをオブラートで覆い隠す様子も伺えます。しかしマスコミ側は、それさえも理解出来ていないと思えることがしばしばなのです。

カテゴリ: 話題!  > 話のタネ    フォルダ: 政治

コメント(2)  |  トラックバック(0)